現実逃避がしたい社会人へ【SF小説おすすめ3選】

※一部アフィリエイト広告を使用しています。

働く人へ

毎日の仕事で疲弊している、現実逃避ができる小説が読みたい

通勤時間が別世界になるような小説が読みたい

退屈な毎日・・・刺激が欲しい

毎日仕事をしていると、だんだん同じ日常を繰り返しているような気持になりますよね。

いっそタイムリープでもしてくれたらSFなのに、そんなことには決してならない。

繰り返しに思えるだけの退屈な、似たような日常をただただ繰り返す。

そんな毎日にそろそろ飽きてきたんじゃないですか?

そんなみなさんに本日はおすすめのSF作品を3冊ご紹介します。

SFとは・・・

SF(サイエンス・フィクション)小説
科学的な要素や仮説を物語の中心に置き、未来・宇宙・社会問題などを描くフィクション作品のこと1

SFの特徴の一つに「科学的な要素や仮説を物語の中心に置く」というものがあります。

SFは、根拠のない空想を書いた小説ではありません。ファンタジーではないんです。

あくまで現実にある科学技術や最先端の研究、論文などをもとにしたフィクションであるというところに力点が置かれています。

そのため、どこまでが実際に起こり得ること、もしくは実際にあったことで、どこからがフィクションなのか、その境目が非常に分かりにくくなっている。

研究によって分かっていることと、分かっていないこと、その隙間を埋めて物語を紡いでいるのがSFなのです。

そういう意味では、大河ドラマもSFですよね。「豊臣兄弟」面白く拝見しています。

考古学的史料や文献から分かる歴史は断片的なものです。それらを紡ぐことで教科書的な歴史は完成しますが、ドラマは断片的につくるわけにはいきません。だから隙間を想像で埋めていきます。

ドラマを見ていると、これは史実なのか、それとも脚本家のフィクションなのか分からないシーンがいくつも出てきます。それで調べてみると、実際に記録が残っている史実だったりするわけです。

そんな「分からなさ」を楽しむのが大河とラマの魅力ですが、それがそのままSFの魅力でもあるのです。

どれから読んでも面白い

今回は、おすすめのSF作品を初級・中級・上級に分けて三作品ご紹介します。

全て素晴らしいSF作品なので、どれから読んでいただいても問題ありません。

初心者だからと言って読んではいけない本なんてありません。

もし上級編の『三体』が気になったのならば、「読みたい」と思った自分の気持ちを大切に、ぜひ『三体』にチャレンジしてみてください。

初級編①『まずは牛を球とします』

▼あらすじ・目次
牛は食べたいが、動物は殺したくない。そんな人類の夢が実現した未来を描いた表題作ほか、大正電気女学生、石油玉、現代の箱男などが大活躍! 非人類にもおすすめの奇想天外な作品集。
「まず牛を球とします。」
「犯罪者には田中が多い」
「数を食べる」
「石油玉になりたい」
「東京都交通安全責任課」
「天地および責任の創造」
「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」
「タマネギが嫌い」
「ルナティック・オン・ザ・ヒル」
「大正電気女学生 ~ハイカラ・メカニック娘~」
「令和二年の箱男」*書き下ろし
「改暦」
「沈黙のリトルボーイ」*書き下ろし
「ボーナス・トラック・クロモソーム」2

初心者の方におすすめのライトでポップな短篇SFです。

表題作もなかなか意味が分かりませんが、どれこもこれも私たちの日常の延長線上にあるSFをうまく摘み取ったような短編になっています。

あるかもしれない私たちの未来。

少し線路をそれて進み続けてしまった人間の営みが描かれる。

中でも私は「沈黙のリトルボーイ」が好き。

「落とした日に爆発していれば、何も問題はなかったんだぞ?」

柞刈湯葉『まず牛を球とします。』河出文庫2025年239頁

世界ではじめて実戦に用いられた原子爆弾は不発に終わった。

そして史上最悪の不発弾を抱え込んだままの広島を、日本を、アメリカは占領統治しなくてはならない。

爆弾はなぜ爆発しなかったのか。

これは長編小説じゃない。だからこその軽やかさ、爆弾は爆発することを望まなかった。

倫理観も道徳も、何もかもがひっくり返る戦争において、変わらなかったもの。

短篇で置いておくにはもったいない良作が詰まった本です。

こちらの記事で短篇すべての感想を書いていますのでぜひ。

『まず牛を球とします。』全話感想|SF初心者でも読める?

中級編②『異常(アノマリー)』

▼あらすじ
殺し屋、売れない作家、軍人の妻、癌を告知された男。彼らが乗り合わせたのは偶然か、誰かの選択か。エールフランス006便がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、異常な乱気流に巻きこまれる。約三カ月後、ニューヨーク行きのエールフランス006便。そこには彼らがいた。誰一人欠けることなく、自らの行き先を知ることなく。巧みなストーリーテリングと、人生をめぐる洞察が国際的な称賛をうける長篇小説。解説/斜線堂有紀

乱気流に巻き込まれた旅客機がやっとの思いで着陸した時、その世界にはすでに自分が降り立っていた。という話。

つまり?飛行機から降りたら、同じ世界に先に着陸した自分がいたのである。

なんで???という話。

私が今まで読んできたSF作品の多くは、こういった怪現象を科学の力で解明・理由付けしていくものだったが、『異常』は少し違う。

自分が二人いるという世界に直面した、殺し屋や作家・がん患者・弁護士・歌手の彼らがどう生きることになるのか、何を考えるのか、というところに焦点を当てている。

例えば、二人目のあなたが目の前に現れた時、今までと同じように日常を過ごせるのはどちらか一人であると知らされた時、どちらか片方が自分の名前や人生・家族を捨てて生きなければならなくなった時。

自分が二人いるという恐ろしい状況下における人々の生活がいかなるものなのか。

そして、『異常』は終わらない。

「わたしたちはシミュレーションのなかに暮らしているとお考えですか?」
「まったくわかりません。(中略)もしそうであれば、プログラマーにはそうするだけの口実があってほしいものですね。だってせっかく世界をつくったのに、とんでもなく醜悪なものに仕上がっていますから(後略)」

エルヴェ・ル・テリエ『異常(アノマリー)』早川書房2024年402頁

翻訳ものは少し読みづらく感じるので中級編として紹介しました。

フランスの作品ですが、読んでいて分かりにくいところは少なかったように思います。翻訳ということで日本の小説よりは読むのに少し時間かかりましたが、

やはりSFっていいよねと思わせてくれる作品です。

上級編③『三体』

SF作品を紹介する上でまず外せないのが『三体』です。

中国の作家さんが書いた世界的にも有名なSF作品であり、Netflixで実写化もしています。

構成としては『三体』『三体2』上下、『三体3』上下となかなかのボリュームなので、ドラマ版を先に見るのもいいでしょう。

小説には、素人にはとても分からない科学技術や物理の話がたくさん出てきます。

私は逆にその「分からなさ」を楽しむのが好きなので、理解できない話も読み飛ばすわけではないけれど分からないなりに楽しんで読みました。

私の友人はこういう難解な論文のような小説は読めないと言っていましたので、好みは分かれるかもしれません。

ところでみなさんは、こんな世界なんて滅びてしまえばいい、そう思ったことはありませんか?

仕事で上司や同僚とうまくいかない時、大きなミスをした時、仕事でうまく成果が出せない時、いっそのこと地球が滅びるか、人類が消滅するかしてくれないかと思う時、私はあります。

もしそんな時に、地球外から侵略者が来て、地球を滅ぼしてあげると言われたら。

あなたの一言で、人類に存亡の危機が訪れるとしたら。

あなたは地球を滅ぼしますか?

ステレオタイプの悪役が言う「世界征服」を聞いて、どうすればそれが成し遂げられるか一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

戦車や爆弾・科学技術を駆使して人々を恐怖に突き落としますか?情報を操って人々を洗脳しますか?

もっと簡単な方法があるんです。

それは『三体2』に描かれる「黒暗森林」という考え方で語られますが、初めて読んだ時の衝撃がまだ忘れられません。

ぜひ自分で確かめてみてください。

『三体3』までくると、これはかなり純度の高いSFになります。

まあそんなことは関係なく、『三体2』を読み終えた時点で、3を読まない選択肢はなくなります。

『三体』を読めば、仕事の小さな悩みはすぐに吹き飛んでしまうでしょう。

正直それどころではなくなるからです。

おわりに

さて本日は、日常を忘れるためのSF作品を3つご紹介しました。

初級・中級・上級なんて分けてみたけれど、どれも最高の作品です。特に『三体』は読んでみてほしいですね。

今のところ私の周りで読んでいる人いなくて悲しいので(勧めてみても大作すぎて手が出ないと言われますが)みなさんはぜひ読んでみてください。

長い作品は、読み始めるまでは長いと感じますが、読んでみるとあっという間です。

長いから面白いんではなくて、面白い作品だから長くなるんです。

仕事の毎日に嫌気がさしているあなたへ

SFで上手に現実逃避ができることを祈っています。

📚

📚

さてみなさん、誰に何と言われようとも、ご機嫌で一日を過ごしたもの勝ちです。

明日も楽しく行きましょう!

📚

📚

  1. 初心者から上級者まで楽しめる!SF小説の魅力とおすすめ作品を徹底解説【2025年最新版ランキング】 – 丸善ジュンク堂書店ネットストア
    丸善ジュンク堂さんのサイトでも「三体」がおすすめ一位と紹介されていました。 ↩︎
  2. まず牛を球とします。 :柞刈 湯葉|河出書房新社 ↩︎

コメント

タイトルとURLをコピーしました