職場に1人はいる「頭がいい人」
あなたもその一人になりたくありませんか?
「頭のいい人」は仕事ができる、それはなぜでしょうか。
その答えが『頭のいい人が話す前に考えていること』にありました。
本記事では、『頭のいい人が話す前に考えていること』の要点と私が明日から実践したいと思う内容を6つにまとめました。
こんな人におすすめ
- 頭がいいと思われたい人
- 仕事でのコミュニケーションがうまくいかない人
- 報告が分かりづらいと言われる人
- 自分が話し始めると相手が不機嫌になることが多い人
著者とあらすじ
▼著者 1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めた「Books&Apps」が“本質的でためになる”と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに。 Twitter:@Books_Apps1
▼あらすじ どれだけ考えても、伝わらなければ意味がない。でも、話し方のスキルだけでは、人の心は動かせない。コンサルで叩き込まれたのは、人の心を動かす、思考の「質」の高め方でした。本書は「頭のいい人」が何をどう考えているかを明確にし、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。2
実践①感情的になったらその時点で負け
どんな作品でも一人は出てくる感情的にふるまう人。
彼らを頭がいい人と思う人はいないでしょう。せいぜい主人公の引き立て役にしかなりません。
しかし私たちも、上司から叱責された時、同僚から無能だとみなされたとき、大勢の前で恥をかかされたとき。働いていると、ついつい感情的になってしまう場面が多くあります。
そんなとき、モブのように感情のままに思いをぶつけてはいけません。
本書のテーマの一つである「話す前に一度立ち止まる」ことは、つまり感情に任せて反応するのではなく、冷静になり考える時間を設けることを意味します。
少し前にアンガーマネジメントという言葉が流行りましたが、私はこれを6秒ほど待てば怒りが静まるのだと勘違いしていました。
実際はそうではなく、6秒経つと理性が働くようになる、ことだそうです。だから何秒待っても怒りが収まらないことがあったのだ!(諸説あり)
感情が高ぶった時、それに任せて何かを決断してもいい判断はできない。であるならば、6秒待って理性を取り戻してから冷静に考え、発言をすることが大切でしょう。
実践②今から話す内容は相手のためになるか

頭のいい人、とはつまり知識がある人ということには違いないですが、知識をひけらかす人を、私たちは頭のいい人とはみなしません。
なぜか。
それは、知識を相手のためではなく、自分本位でしか使えてないからです。
知識は披露するためにあるのではなく、誰かのために使って初めて知性になるのです。
誰かと話していると、自分の知っている知識、特にこういうビジネス書などで得た知識を披露したくなる時があります。
仲のいい友人であれば、多少のうんちくは聞き流してくれるでしょうが、聞いていて相手が楽しそうだったことは経験上あんまりないようにも思います。
時と場所を選ばない、私がただ話したいだけの知識は、相手にとっては退屈なだけです。
仲のいい友人に対しても常に、この話は相手のためになるか?を考える必要はないと思います。
しかし、相手のためにならない知識は、相手の耳にはほとんど入っていかない雑音と同じであることは理解しておいた方が良いでしょう。
実践③相手の承認欲求を満たす側へまわれ
「へぇ、そうなんだ!すごいね!そういえば私さ・・・」 このようになんでもすぐに話をしようとする人がいます。相手の話に反応はしつつも、すぐに自分の話に引き込もうとする人です。 このような人は「他者の承認」をすると、その分、釣り合いを取ろうとして自分の話をせずにはいられないのです。
安達祐哉『頭のいい人が話す前に考えていること』ダイヤモンド社2023年121頁
承認欲求が強い人がいます。自分に自信がないから自分を肯定できず、他者の承認が必要になるようです。また自己肯定感が低いので、マウントを取りたがったり、自慢をしたりします。
職場で後輩にマウントを取られ続けた日に読む本二選『嫌われる勇気』『アロハで猟師、はじめました』
以前この記事を書いた時の後輩がまさにそれで、もう早いところ自分に自信をつけてどこかへ行ってくれと、毎日祈っています。
誰かのことを誉めたり、すごいと認めたりしたところで自分の価値が変わるわけではありません。
むしろ、そう言ったことができる人が、周りから慕われる人であり、知的な人と感じられるでしょう。
他人の承認欲求を満たす側に回ることができる人こそコミュニケーション強者であると、本書は主張します。
自分のことを必要以上に良く見せようとしない人、自慢しない人は、それだけで余裕があるように見えますし、ついていきたいと思えるのは、そう言う人であることは間違いなさそうです。
実践④話す言葉に敏感であれ
いまいち何言っているのか分からない上司がいます。なんとなくその時は頷いて聞くのだけれど、後から考えると、何を言っていたのか思い出せないし、分からない。
「言葉」というのはちゃんと意味が分かって使っているのか、ふわっとした理解で使っているのか、そこが相手に伝わる言葉を話せているかの違いだと思います。
普段から読書をしていると、言葉や意味について知った気になってしまうし、そう思われることも多いけれど、意外と分かったないことが多いです。
言葉に敏感になること、言葉の意味に興味をもつこと、この積み重ねが相手への伝わり方を変えていくでしょう。
それにしても普段、仕事仲間や友人と話すときは「あれ」がよく出てきます。
「あれ」の時の「あれ」、そう「あれ」やっといて
本当にひどいものです。
本当に伝わっているのかも疑問ですし、語彙力は普段から意識しておかないといけないと感じます。
また、結論から話す。の「結論」とは何か。
普段から何気なく使用している言葉に関しても、自分の思っていた意味が相手とずれていたなんてことは日常茶飯事です。
この意味の確認を最初に相手にしておかないと、通じる話も通じません。
実践⑥事実と意見は分けて話せ
新入社員のみなさん。これだけでも意識しておくと上司からの評価はかなり変わります。
私は上司ではないですが、後輩に報告を求めた時にこの本に書かれていたようなやり取りをすることがよくあります。
上司「そうか、決まるかなと思ってたけど・・・。お客さん、何か懸念事項について言って た?」 部下「金額について不満そうでした。」 上司「もう一度聞くけど、不満だと”言った”の?」 部下「いえ、たしか・・・言ってないかと。」 上司「じゃ、なんで不満だと言えるの。」 部下「えーと・・・。」3
後輩からの報告を受けた時に、それが事実なのか、後輩の感想であるのかが分からない。
お客さまは実際どのように言ったのか、が知りたいのに、たぶん不満に思っていると思います。と言われてしまっては、また聞き直さないといけない。
これだけでも無駄なラリーが増えて時間がかかる。
上司に無駄な時間を使わせず、一度で必要な情報を伝えるためにも、事実と意見を分けて話す、というのは即効性の高いスキルとして知っておきたい。
これはクレーム対応の時にも使える。
クレームをもらいました。と報告してくる後輩の話はだいたいこの事実と意見が混同していてとても聞きづらい。
事実と意見を分けて考えないと、お客様が本当は何を思っているのかが見えてこない。
そして「クレーム対応がうまい人は仕事ができる」というのには私も同感です。
私の前の上司がそうでした。
クレーム対応には仕事の基本が詰まっているのかもしれません。
まとめ
『頭のいい人が話す前に考えていること』本書はビジネスにおけるコミュニケーションの基本を網羅している本でした。
タイトルからは頭のいい人の思考術などが学べるのかなと思い、今まで手に取ってこなかったのですが、先天的に頭のいい人の話というよりも、頭がいいと思われる人がどういう人なのか、どのような話し方、聞き方、マインドセットをしているかに焦点を当てた本でした。
確かに、「頭がいい」という具体的ではないもの、勉強ができるという意味ではないとなると、それを可視化するのはとても難しい。
しかし、職場に1人はいますよね、自分が考えていなかったところまで想定している人や、相手の仕事にまで気を配っている人、話しているだけで解決策が導き出される人、
そのような私たちが頭がいいと捉える人たちはどんな人であるのかを言語化し、
そうなるために必要なことが本書には書かれています。
コミュニケーションは相手がいてこそ成り立ちます。
同じように「頭がいい人」も相手があってこそなのです。
そこに気づけるかどうかが「頭がいい人」になれるかどうかの分かれ目のように感じました。
ほん
- 頭のいい人が話す前に考えていること | 安達 裕哉 |本 | 通販 | Amazon ↩︎
- 頭のいい人が話す前に考えていること | 書籍 | ダイヤモンド社 ↩︎
- 安達祐哉『頭のいい人が話す前に考えていること』ダイヤモンド社2023年203頁 ↩︎



コメント