マウントを取るという言葉が定着して久しい今日
新しく入ってきた後輩にマウントを取られまくって大きなダメージを負いました。
彼と話しててもなんか楽しくないなあ、なんでだろうと考えて、途中で気づいた、
あれ?私ずっとマウントを取られてる?
以下、本日の私の闘いの記録、一部抜粋です。
わたし「私、一人暮らし長いけど、仕事で疲れて帰った後は料理する気がどうしてもおきないから、いつも日曜日にまとめてつくってるかな」
後輩「あ、俺は仕事終わりでも料理できますよ。以前3カ月間ウィークリーマンションで一人暮らししてた時は毎日料理してましたよ。」
(あんた今実家で母ちゃんのご飯食べてるだろ)
わたし「私、黄色が好きなんだよね。ほら、ノートとか水筒とか、黄色があればそれを選ぶことが多いよ。」
後輩「あ、俺も黄色めっちゃ好きっすね。特に原色の黄色が好きで、前の職場では黄色いネクタイとかしてましたよ。」
(黄色いネクタイ…?それは原色の?)
ずっとマウンティングをくらっているとなんだかとても疲れる。
応戦するのもめんどうだから受け流すけれど、少しずつダメージが蓄積する。
ほんと疲れた・・・
そんな時には読書です。
今回の記事では、私が読んだ本の中から、ぜひ吸収したい言葉たちをご紹介します。
誰もが知ってる名著より
わざわざ言葉にして自慢している人は、むしろ自分に自信がないのです。アドラーは、はっきりと指摘しています。「もしも自慢する人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからにすぎない」と。
岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社2013年87頁
マウンティングとはつまり、他人よりも自分が優位であることを主張する行為のこと。自慢と言い換えることもできる。
アドラー心理学を対話形式でとても分かりやすく伝えるベストセラー『嫌われる勇気』には、自慢する人に関する一節がある。
自慢する人は、自分に劣等感を感じているから、人に自分の優位性をアピールする必要があるから自慢をするのだと。
そもそも劣等感を感じていない人は、自分が優れていることを他人に言う必要がないということである。
これを知っておくだけで、世界の見え方は大きく変わるだろう。
職場で先輩にマウントを取る後輩も、SNSで私生活を自慢する人々も、
みんな自分に劣等感を感じている。
自分に自信がないからこそ他人に認めてもらいたい。
そんな寂しい人達なのだ。
私にマウントを取ってきた後輩も、もしかしたらどこかで劣等感を感じているのだろう。
彼は実家暮らしだから、一人暮らしをしている人がうらやましいのかもしれない。
そう思うと彼のマウントも我慢できる、というよりもむしろ劣等感を感じているということを自ら伝えているようなものじゃないか。
もっと大きくとらえる
わたしとはなにか。 決まっている。他者の命だ。他の生命の殺戮によって成り立つ、たったいっときの〈現象〉が、わたしなのだ。
近藤康太郎『アロハで猟師、はじめました』河出書房新社2020年188頁
私はこの本の著者を朝日新聞で知ったのだが、なぜか猟師になっており、私はこの著者から命についてを学ぶことになった。
命をいただく
頭では理解していても、日々食事時にそのことを考える人は少ない。
私たちは他の生命を殺しながら生きている。
マウントの話から大分と遠くに来たような気がするが、この考えを持っておくと、後輩のマウントなんてちっぽけな話題すぎてどうでもよくなる。
わたしは、わたしになると、いま、決意する。生きるために食っているのではない。食うならば生きる。殺す以上は、生きるのだ。 生き延びろ。そして、善く、生きろ。
近藤康太郎『アロハで猟師、はじめました』河出書房新社2020年189頁
私はこの言葉が大好きである。
「善く、生きろ」
私たちは生命を奪いながら生きる、そして奪った生命から託されるものがある。
マウントの取り合いなんてしてる場合ではない。
マウントを取ってきた後輩は「善く」生きているのか?
おそらくそんなこと考えてもいないだろう。彼にこの本は読めない。
私は黄色が好きだ。
誰がどう思おうが、それだけで十分なのである。
好きなものを好きと言い、親しい人を大切にし、善く、生きること。
私が考えるべきはこのことだけであり、しょうもないことに時間を取られている暇はない。
マウントを取られたその先に
マウントを取られ続けると、ほんとうに疲弊する。
でも、その先にあったのは良い本との出会いであった。
今日紹介した二冊は、心にダメージを負った今だから、思い出した本であり、
自分が弱っている時というのは、実は良い本と出会うチャンスでもある。
ピンチをチャンスに変えるとはよく言ったもので、
良い本に出会うチャンスもピンチの時にはやってくる。
さて、後輩のくだらないマウントなんて隅に追いやって、今日も良い本を探しに本屋へ行こうと思う。



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