皆さん今日もお疲れ様です✨
本日もお仕事、特に営業に関係する小説を見つけましたのでご紹介します。
営業職をされている方なら面白く読めること間違いなしです✨
タイトルは『殺し屋の営業術』
野宮有さんの作品です。
江戸川乱歩賞を受賞されていますね。
そのせいなのか最近は店頭でよく見かける気がします!
ほぼすべての記事で少しネタバレがありますので、ご注意ください
著者とあらすじ
▼著者 1993年福岡県生まれ。長崎大学経済学部卒業。2018年第25回電撃小説大賞で選考委員奨励賞を受賞し作家デビュー。以降の著書に『愛に殺された僕たちは』『ミステリ作家 拝島礼一に捧げる模倣殺人』『どうせ、この夏は終わる』等。「少年ジャンプ+」では漫画原作者として『魔法少女と麻薬戦争』連載中。
▼あらすじ 「営業ノルマ」は、2週間で2億円。
稼げなければ、全員まとめて地獄行き。営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン・鳥井。
アポイント先で刺殺体を発見し、自身も背後から襲われ意識を失ってしまう。
鳥井を襲ったのは、「ビジネス」として家主の殺害を請け負っていた「殺し屋」だった。
目撃者となってしまった鳥井は、口封じとして消されそうになる。
絶体絶命の状況の中で、鳥井は殺し屋相手に「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出す。 「今月のノルマはいくらでしょう? 売上目標は?」
「契約率は25%……、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか?」 そう……これは商談なのだ。
研ぎ澄まされた営業トークを矢継ぎ早に展開し、場の空気を掌握する鳥井。 「あなたは幸運です。私を雇いませんか? この命に代えて、あなたを救って差し上げます」 契約成立。鳥井は、殺人請負会社に入社することに。
前代未聞の、「命がけの営業」が始まる――。 常識を覆す発想から走り出す、ジェットコースター・ミステリー!
営業成績は一位だけれど・・・
鳥井くんって、生きてて楽しいの?
野宮有『殺し屋の営業術』講談社2025年23頁
本書の主人公である鳥井は、完全歩合制の会社でトップセールスとしての成績を残し続けています。
もちろん普通の働き方ではトップセールスになどなれやしない。
特に鳥井は、
顧客に求められれば深夜零時すぎでも商談に行くし、法律に触れない範囲で様々な裏工作もするような徹底ぶりだ。
そこまでしてノルマを達成しようとする鳥井のことを
周囲は不思議に思う。
生きてて楽しいのか?と
実際、どれだけ営業成績を上げても、賞賛の拍手を浴びても、生の実感を感じられない1
と鳥井は語っている。
営業は自分にとって天職だとは思う、と本人は感じているが、
彼の本当の天職は表の社会にはなかった。
殺し屋の営業として働かざるを得なくなったとき
彼は自分の天職を見つけることになったのです。
得意な仕事と好きな仕事、天職はどっち?
みなさんには好きな仕事がありますか?
得意な仕事はありますか?
本書の主人公、鳥井にとって得意な仕事は、
間違いなく「営業」だと思います。
では、彼は得意な「営業」という仕事を好きだったのかというとそうではなかった。
得意だけど好きではない仕事、というのは周りから見ると天職に見えたりもするのだけれど、
本人からすると結構きついように思う。
でも鳥井にとって、「殺し屋の営業」は
得意な仕事かつ
好きな仕事として意味を持っていく。
やっぱり最強なのは好き×得意な仕事を見つけること
これがつまり天職なのかなと思う。
また、本書には鳥井の最大のライバルとなる女性が出てくるが
彼女は仕事は得意だが、好きは別にあるタイプ
仕事で得た報酬を宝石などに変えることでモチベーションを保っている。
最後、彼女は鳥井に負けてしまう形になるが、
やっぱり好き×得意な仕事に出会った鳥井の方が圧倒的な成長速度と適応をもっており
彼女の経験を凌駕したのではないかなと思った。
生き生きと働くということ
序盤のトップセールスとしての鳥井と、後半の殺し屋の営業としての鳥井では
圧倒的に後者の方がキャラクターとして魅力的であり、
とても生き生きしているから困惑するよね
天職が社会的に受け入れがたい仕事だった時
本当は私は、本人が楽しいのが一番だと思っているけど
それをあえて選ばない選択肢はあると思う。
天職に出会いたいような…
出会いたくないような…
鳥井のように人生が変わってしまいそうですよね
- 野宮有『殺し屋の営業術』講談社2025年166頁 ↩︎



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