「おすすめの本教えてくれ、インフルエンザで会社を休まないといけないから、暇で暇で」
会社をインフルエンザで休んでいる上司から仕事中に電話が来た。40代男性、既婚、お子さんがいて、本は半年に一冊程度しか読まない。ミステリーは好きで昔はよく東野圭吾を読んでいたそうだ。
「なんでもいいんだけど読みやすいのがいいなあ、時間ができたからせっかくだから本を読もうと思って。小説がいいかな。」
「なるほど・・・(脳内データベースを検索中)」
「良い本がありますよ、恐妻家の殺し屋の話です。連作短編の形をとっているので小説を普段読まない所長でも読みやすいと思います。しかも文庫化しているから安くて手を出しやすいですね。」
「ふぅん、恐妻家ってどういうこと?」
「外へは出れないと思いますので電子書籍で買って読んでみてください!」
「わかった!」
著者とあらすじ
▼著者 1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第21回山本周五郎賞、第5回本屋大賞を受賞。著書に『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『砂漠』『フィッシュストーリー』『モダンタイムス』『陽気なギャングが地球を回す』『アイネクライネナハトムジーク』『ホワイトラビット』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』など多数。1
▼あらすじ 最強の殺し屋は――恐妻家。 「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。2
とにかく読んでみて!
伊坂幸太郎の殺し屋シリーズの中でも『AX』は少し毛色が違う。
まず連作短編集であることや、この短編すべて一人の殺し屋の話である。
また読後感もグラスホッパーやマリアビートルと違って、感動のラストである。
私は何度読んでも泣いてしまいます。
家族愛に弱いですね。
でもだからこそ伊坂幸太郎を読むのが初めてという方にも安心しておすすめができます。
登場人物が少ないのも分かりやすくていいですね。
以下、出版社の公式サイトから持ってきましたが、

特に主人公の殺し屋、兜のキャラクターがいいですね。超一流の殺し屋なのに、妻が怖い。妻が最も怖い。
このことを息子はとてもよく理解していて、これはこれでバランスの取れた家族なんだなあ、なんて思う。
紹介はこの辺で終わります。
とってもおもしろい本なので、40代既婚~に該当する方はぜひ読んでみてください!



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