誰でもみんな自分の働き方が正しいと思っている。『おいしいごはんが食べられますように』高瀬準子著

いま売りたい本

みなさんこんにちは!

本屋になりたい女ひのとみこです。

本日は私が最も好きな小説の一つ(好きな小説はたくさんあるけど一つの基準はハードカバーで買って読んでるのにまた文庫本を買って読んだ本)

『おいしいごはんが食べられますように』を紹介します。

とても一つの記事では話し尽くせないので、また読んだらその都度紹介しようと思います。

働く社会人としてこれほど面白い小説はないし、ちょっとホラーなのもくせになります。

今回は働き方についての金言を一つ取り上げます。

↓本日ご紹介する本

誰でもみんな自分の働き方が正しいと思ってるんだよね

「無理せず帰る人も、人一倍頑張る人も、残業をしない人もたくさんする人も、自分の仕事のあり方が正解だと思ってるんだよ」

高瀬準子『おいしいごはんが食べられますように』講談社文庫2025年41頁

同僚の芦川は、体調不良でよく早退をする。まじめで仕事のできる押尾は芦川の仕事を代わりに仕事をこなす。

上司は芦川さんをひいきしている。そう感じる押尾だが、「誰もが自分の働き方を正しいと思っている」という上司の言葉には納得する。

芦川さんは体調が悪い時無理して働かない

自分を大切にすること、心身健康でいること、それが彼女にとって正しい働き方。

一方で、体を壊してでも仕事に穴をあけない、出社して仕事をこなすことが正しい働き方だと思う人がいる。

働き方に正解はない、

だから、みんなが自分が思う働き方ができるのが一番いいんだけれど

チームで働く限り誰かの不足を誰かが補填しなくてはいけない。

軽い頭痛や微熱くらいだったら出社する人が、軽い頭痛や微熱で休む人の分まで仕事をするのは不公平なのか?

その程度で休むなよ、私だって休みたいのに、そう思う人は休んだらいい

いやいや、仕事を休むほうがめんどくさい、人に迷惑をかけるほうがしんどいから

あなたがそう思うなら、休む人のことをとやかく言うのは筋違いだろう。

休めるのに休まないのはあなたの意思なのだから。

でも…

正直愚痴ぐらい言わせてほしい…ちなみに私は無理してでも出社する派です。(でもさすがにウイルス性胃腸炎の時は無理だった…)

結論、本人がそれで幸せならもうしょうがないのでは

例えば会社を少しの体調不良で休む人

職種にもよると思うけど会社員の一員として働いている時、自分が休むと、

その日一日の自分の業務を他人に代わりにやってもらわないといけなくなる。

私はそれをお願いする方が無理して出社する事よりもしんどく感じることがある。

そんなに頻繁に休んでるわけじゃないから、大抵のことはみんな快く引き受けてくれる。

だけどやっぱり人に引き継ぐのは大変だし、迷惑をかけているなあと思いながら休むのは正直休まらない(深刻に寝込んでいる時は別!何も考えられる状態じゃないから)

だったら少ししんどいけど出社してやることだけやって早退しようかなあ

みたいになってしまう。

だけれど、小説に出てくる芦川さんはきっと違う。

彼女は自分のために、しんどい時は休む、という選択ができる人だ。

体調が悪いから休む、その思考自体はとても健全なもので、早めに休むから結果的に早く回復するということも少なくはない。

第一、芦川さん自体が休むことを悪いことだと思っていないだろう。

まあ本当言うと、周りの人は自分ほど休みを取っていないことに気づいてさえいないというのは少し視野が狭いかなと思わなくはないけど

いずれにせよ、本人が気にしてなくてそれなりに幸せに過ごしているのだとしたら、もうこちらからのアプローチで彼女の行動が変わることはないだろうと思うので

すみやかに彼女のことを忘れて過ごすか

異動を願い出るか、転職するなりして、彼女みたいな人から離れるしかない。

なぜ何もしてないのに私が逃げいないといけないのか、と思うかもしれないけど、

他人が変わるのを待っているより、自分で動いた方が早いし確実です。

そこまでじゃないしな…

と、なかなか動けない人が多いのもよく分かります。というか、自分もそうだったし

いずれにせよ、後悔のないように、自分で決めることが大切ですね

働くのって大変…

まあ、とりあえず、明日も頑張りましょう!

本日は以上です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

↓本日ご紹介した本

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